05.15.17:50
|
02.10.09:06
学名ニッポニア・ニッポンという鳥がいる。
いや、「いた」というべきなのかもしれない。 ニッポニア・ニッポン同士の交配はうまくいかず、最後のつがいの片方が死んだ時点で、この鳥は絶滅した。 同種の鳥を大陸から連れてきて交配には成功したらしいが、それは純粋な「ニッポニア・ニッポン」ではない。 その鳥の和名は <朱鷺>という。 地球上から消えていく多くの生物。 そこには<人間>が多く関わっている。 絶滅の危険がある生物の保護、輸出入禁止・・・。 しかし、その陰で、5000〜7000種類のうち二週間に1種類が消えていっているものがある。 人間に密接なものなのに、ほとんどのひとがその危機に気付いていない。 それは、<言語>。 今日の一冊。 「消滅する言語-人類の知的遺産をいかに守るか-」 (ディヴィット・クリスタル、中公新書) 地上から消えて行く言語を守らんとする、言語学者からの提言の書。 世界は狭くなった。変化の波は大きく打ち寄せる。 変化は受け入れるべきなのか、それとも固辞して滅びていくべきなのか? BGM. 「Songbook The Singles 1」 by Super Furry Animals EPIC EICP438 PR
|
02.08.21:36
<synthesize>
【他動-1】 〜を総合的{そうごうてき}に扱う、総合{そうごう}する 【他動-2】 〜を合成{ごうせい}する (某オンライン辞書より) 太古の昔から、人とともに<音>はあった。 「楽」として、「呪」として。 ほとんどの「音を出す道具」=<楽器>は、ひとがみずからの力で奏でるものであった。 とある研究室で「電気」の力で音を出す事ができないか、という研究が始まる。 電気で、音を<合成>する・・・そう、シンセサイザーの登場である。 しかし、研究室をまるごと占領するような機械では、とても<実験>から飛び出すことはできなかった。 1964年、ひとりのエンジニアが開発した「ポータブル」シンセサイザーは、ほとんど間をおかず多くのミュージシャンに熱狂をもって受け入れられ、 電子音楽のみでなく、現代の音楽シーンでは欠かすことのできない楽器となった。 彼の名はロバート・A・モーグ 今日は映画の紹介。 「MOOG<モーグ>」 シンセサイザーの父、モーグ博士の半生と、その発展を多くのミュージシャンの証言を交えながらつづるドキュメンタリー。 新たな<音>と<ひと>との出会い。 それは圧倒的な歴史の始まり。 BGM. 「Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革)」 by Emerson,Lake & Parmer Victor VICP62118 |
02.07.09:04
小学生の15-6%が「人は死んでも生き返る」と思っているらしい。
理由として、「ひとから聴いた」「ゲームがそうだから」などなど。 一連の小学生による殺人が起こった長崎での数字だが、おそらく全国的に変わりはないだろう。 生きてることに何の意味があるの? 死んだらリセットがかかるのなら・・・ 今の自分を消してしまいたい。 そう考えて、ある意味気軽に<死>を選択してしまっているのだろうか。 ネット心中も後をたたない。 この数日でも2カ所で計9人が命を断っている。 自殺系サイト、自傷系サイトに集う人びと。 彼らの多くは、そこでコミュニティを作り、オンラインでのみ<本当の自分>をさらけ出し、互いを支え合っている。 マスコミの目に晒されない、「インターネットがあるからこそ」生きていられる人たち。 オフラインで、彼らを止めることはできないのだろうか? 今日の一冊。 「男女七人ネット心中-マリアはなぜ死んだのか-」 (渋井 哲也、新紀元社) 2004年10月に起きたネット心中7人の中のひとり、マリアと知り合いであった著者が浮き彫りにする、事件の詳細と「現代の生きづらさ」。 リスカを繰り返し、クスリを呑み、心中仲間を探してネットを放浪する彼(女)ら。 彼(女)らと僕たちとの差は、薄氷一枚よりもさらに危うい。 BGM. Ecoes by Lacrimosa Nuclear Blast 1091 |
02.06.00:49
ここ数年、年に一度の割合で海外に出かけている。
観光半分、仕事半分。 いずれもヨーロッパ。 バルセロナとヴェネツィア。 ガウディの<サクラダ・ファミリア>を目の当たりにし、大運河(カナル・グランテ)をさかのぼり、水没するサンマルコ広場に愕然とし。 仕事があったこともあるが、わずか一週間やそこらで全てを感じ取ることなど出来やしない。 では、また行きたいか?と問われると、若干微妙。 初めて見たことによる感動、初めて接した異邦の地の人々の優しさを、もう一度感じることができるか? 「一期一会」、という言葉をもってきてはいけないのかもしれないが、その一瞬だからこそ 感じることのできたものは多かった気がする。 もし同じ地へ行くなら、次はさらにディープな世界へ足を踏み入れてみたい。 そう、その土地の隠された歴史の深部へ。 今日の一冊。 「ローマ・ミステリーガイド」 (市口 桂子、白水社) 普通のガイド本ではまず紹介されていないだろう、不義と謀略と惨劇の渦巻く、<暗黒都市>ローマ(とその周辺)のガイドブック。 街に歴史あり。 かの地で、観光客たちには姿を見せない<歴史>にあえてふれてみたい。 BGM. 「Locomotion」 by さかな Memory Lab MLAL11 |
02.04.23:34
2月11日。
吉野家から牛丼か姿を消してちょうど一年となるこの日。 一日のみ<吉牛>が復活するという。 お値段的にはあまり変わらず、1人お持ち帰り4食まで。 150万食なんておそらくあっという間になくなるだろう。 その一方、こんな記事も出た。 国内初の変異型ヤコブ病(vCJD)での死者認定。 昨年末に亡くなっていた男性が、専門家の判定でvCJDと認定されたらしい。 このタイミングで発表されるのは・・・何か因縁を感じる。 そもそも、<プリオン>とは何か?なぜ人はそれほど恐れるのか? 未知&不治の感染症はいくらでもあるというのに。 今日の一冊。 「死の病原体プリオン」 (リチャード・ローズ、草思社) ニューギニアの人食い人種に端を発した<奇病>(クールー)から各種のプリオン病、現代の狂牛病までを一気につなぐ一冊。 食物連鎖の頂点にたち、天敵のないとされる人類。 我々を脅かすのは、切っても切れない<食>からやってくる。 BGM. Phantom Of The Opera (Expanded Edition) Soundtrack Sony USA S2K93522 |
