01.23.07:05
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02.26.10:14
自分のやりたい事がある。
ただやみくもに、自分の内からあふれだす激情を、叩きつけたい。 世間の思惑なんか関係ない。 そうして作り上げた自分の世界。 だが、それが何故か世間に認められてしまった。 <世界>は自分に様々な圧力をかける。 その圧力を、放り出してしまうことのできない自分は、黙って受け止めていくしかない。 でも、自分は<自分>だ。 <世界>の思う通りになんか生きたくない。 そうして戦い続ける先に待つものは・・・。 今日は映画のご紹介。 「LAST DAYS」 「BLEACH」・「NEVERMIND」・「IN UTERO」の三枚を残し、1994年4月5日、自宅で自らの頭をショットガンで撃ち抜いた、NIRVANAのVo.、カート・コベイン。 彼が施設を脱走し、最後に姿を見られた4月2日から5日までの真実は、誰も知らない。 そこにインスパイアされたガス・ヴァン・サントが描く、ある一人の男の「最期の日々」。 3月18日、シネマライズほかでロードショウ。 錆び付くよりも燃え尽きた方がいい。 残される世界に、未練なんか、ない。 PR
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02.16.09:52
<世紀末>という言葉は、妖しい魅力をたたえている。
かつて一世を風靡(?)した「ノストラダムスの大予言」にしても「2000年問題」にしても、<アカルイミライ>なんてものはほとんど示唆されない。 いずれも絶望・荒廃した世界だけだ。 嫌悪するひとも、もちろんいる。 でも、どうしようもなく惹かれてしまうひとも、また多い。 心の奥底では、ひとは<暴力>に憧れているのだろう。 また、現在の「平凡な毎日」が霧散することをどこかで望んでいる。 そして、新たな世界に現れる「英雄」にみずからを重ね合わせる。 今日は映画(アニメ)のご紹介。 「真救世主伝説・北斗の拳〜ラオウ伝 殉愛の章〜」 (東宝) 今も新たな読者をつかみ続ける「北斗の拳」(原作:武論尊、作画:原哲夫)。 その世界が新たな全五部作としてよみがえる。 第一部、3月11日より全国ロードショウ。 愛をとりもどせ。 その手で、そして、その心で。 |
01.21.09:05
ヒトの生きていく世界で必要なものは?
空気・食べ物・水・その他。 逆に、なくても一向に困らないものは? 本・音楽・映画・その他。 創造や藝術は、特定のひと(その作家自身)にとっては生きる意味・不可欠なもの。 しかし、その他多数にとっては取り替えの可能なもの。 場合によっては<惡>とされることすら。 その<惡>が世界を救う唯一の術であるとしたら。 <惡>から新たな希望が見いだされる時、世界はどう反応するのか? 今日は映画のご紹介。 「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」 (要Macromedia Flash Player、Windows Media Player) 100%死に至る(しかも「自殺」という形で)ウィルスの蔓延する世界。 唯一進行を止めるのがミズイ(浅野忠信)とアスハラ(中原昌也)の奏でる<音>。 ウィルスに感染した孫娘・ハナ(宮崎あおい)を救うため、彼らを訪ねる大富豪(筒井康隆)。 ミズイらの奏でる<音>は、ハナを・そして世界をどこへ導くのか・・・? 青山真治が新たに送る、再生と希望の物語。 2006年1月28日(土)、シネセゾン渋谷・テアトル新宿を皮切りに全国順次ロードショウ。 神よ、何ゆえに、我を見捨てたもうや? 神なき世界を救うのは、ひとの創る奇蹟。 |
01.03.09:08
僕は今、自宅の寝床の中でこれを書いている。
今日で僕の<新年>は終わり、明日から日常が帰ってくる。 <日常>・・・? 世界とのつながりを<日常>と呼ぶなら、その<日常>はみんな同じとは限らない。 以前の記事でも書いたが、五感を通じてつながる<世界>は、隣の愛するひとの感じる<世界>とは違うかもしれない。 僕の感じる<世界>、<日常>が、たとえきみの感じる<世界>と異なっていても、きみを愛する気持ちに変わりはない。 でも、その事を話せば、きみは僕から遠ざかっていく、間違いなく。 だから、僕は「普通」のふりをする。 きみの感じる<世界>も世間一般の「常識的な世界」とは違うかもしれない。 でも、その確率は、限りなく低い。 そんなふたりが出会うとしたら、それは、神の気まぐれなのだろうか・・・。 今日はまず映画のご紹介。 「ギミー・ヘブン」 (2005、日本、監督:松浦徹) <共感覚>(<Synaesthesia>)と呼ばれる「ある感覚(例えば視覚)刺激で他の感覚(例えば触覚)を一緒に感じてしまう」感覚。 誰にも理解してもらえない<共感覚>を持った男(江口洋介)と女(宮崎あおい)が出会ったとき。 そこから悲劇が始まる・・・。 1月14日(土)、ユーロスペースを皮切りに全国順次ロードショウ。 そして、この映画を紹介するきっかけとなった一冊。 「共感覚者の驚くべき日常-形を味わう人、色を聴く人-」 (R.E.シトーウィック、草思社) ひとりの共感覚者と出会ったneurologistが、彼を研究する中で解きほぐしていく、感覚/意識の正体。 世界はゆらぎ続ける。 そのゆらぎを止めるのは、自分自身。 |
12.13.09:20
日本は「他民族に優しくない」国ではないだろうか。
さらに言うなら、「白人に弱く、それ以外に冷たい」国。 <9.11>の直後、当時の職場に来ていたドイツからの留学生が警官に職務質問をくらい、派出所に強制的に連れて行かれた。 彼は職場の公用自転車に乗っていたのだが、それを見咎められたらしい。 ここで問題がひとつ。 彼は<ドイツ人>と聞いてイメージする外見(アーリア人)ではなかった。 詳しいことは聞いていないが、どちらかと言えばアラブ系の血筋が濃い外見であった。 その警官に喰ってかかりたい気がした。 「 彼 が 白 人 だ っ た ら 、 そ れ で も 職 質 し た か ? 」 ・・・と。 広島の小学生の事件が、これに拍車をかけるだろう。 事実、法務省は「犯罪を犯していないことの証明書類の提出」を義務づけるようだ。 しかしその一方、人身売買に関しては、日本はアメリカ国務省のレポートで監視対象の一歩手前に分類されている。 被侵略や移民の経験がほとんどない日本。 それが良かったのか悪かったのか、今となっては判断しにくい。 今日は映画のご紹介。 「愛より強い旅」 (2004、フランス、監督:トニー・ガドリフ) アルジェリアからの移民の子供である主人公(ロマン・デュリス)が、恋人(彼女も同じく移民の子供)とともに自らのルーツを求めてたどる、パリ〜アンダルシア〜モロッコ〜アルジェリアの、愛・希望・音楽に溢れた7000キロの旅。 12月17日(土)より、渋谷シネ・アミューズを皮切りに全国順時ロードショウ。 自分の心の中に見つけるもの。 音楽・旅・そして、向かい合う強さ。 |