10.10.00:29
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04.13.09:04
<人間は考える葦である>とのたまったのはパスカルだった。
考える力がある、というのは、ヒトにとって有益なこともあれば有害なコトもある。 「考える」を「思い込む」と言い代えたほうがいいかもしれない。 カルト(に限らないが)宗教信者たちの思い込みは後者の典型。 では、前者の典型は何だろう? 栄養ドリンク一気飲み、なんてのがそれにあたる気がする。 ラベルにいろんな効能が書かれている。 TVCMでいかにも効きそうに宣伝されている。 でも、中身がラベルの通りかどうか?なんて、一般消費者には分からない。 信じて飲む、すると効く。 ・・・栄養ドリンクを「薬」に置き換えてみたらどうだろう? 今日の一冊。 「偽薬のミステリー」 (パトリック・ルモワンヌ、紀伊国屋書店) 医者が「この薬でよくなりますよ」と言い処方する薬の中にひそむ偽薬(プラセボ)効果。 その是非をとおして医師−患者関係・薬の使用法について考える。 信じるものは救われる。 信じなければ始まらない。 BGM. Meds by Placebo Astralwerks EMI530512 PR
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04.11.09:06
こちらのお方もおっしゃっているが、日本のコトに日本人以上に詳しい外国の方々が時折いらっしゃる。
それが仕事になっているひとは別にしても。 外国のひとに<日本>を説明する時に、どんなことで印象づけることができるだろう? 皇居や東京タワー、各地の城郭など、建物でビジュアル的に訴えるのもひとつの方法。 こうした建物は、よくも悪くも「日本の風景」として共通に認識されているだろう。 しかし、一人ひとりの心の中に描かれている「日本の風景」は異なるかもしれない。 それが建築をなりわいとする人ならば、なおの事・・・。 今日の一冊。 「あったかもしれない日本−幻の都市建築史−」 (橋爪 紳也、紀伊国屋書店) 関東大震災後の<帝都>復興モニュメント、琵琶湖の大運河、最高裁判所や国会図書館のコンペ・・・など、 実現しなかった「夢のプロジェクト」から探る、もうひとつの<日本>。 こころの中に描く風景。 夢のニッポン、わが故郷。 BGM. Le Red Soul Communitte by Tokyo Sex Destruction コロムビア、COCB53218 タイトルははっぴぃえんどの「さよならアメリカ さよならニッポン」より。 あとで<追記>を挙げるかもしれません・・・時間切れorz |
04.07.09:03
新年度になって一週間がすぎた。
そろそろ学校では入学式もあるのではないだろうか。 入学のプレゼントとして、以前はよく時計や万年筆が贈られていた。 シャープペンシルとボールペンの合体業<シャーボ>も人気があった。 こうしたプレゼントに限らず、この時期はいろいろな文房具を買い求めるひとが多いだろう。 他人といっしょじゃつまらない、ちょっとでも個性をアピールできるモノが欲しい。 そう思うヒトも少なくない・・・僕はそのクチだ。 今日の一冊。 「イロブン−色物文具マニアックス−」 (きだてたく、ロコモーションパブリッシング) 実用性という文具本来の目的を軽やかに飛び越え、圧倒的な存在感を誇る<バカ>(褒め言葉)で<イロモノ>(讃辞)な文具のあれこれ。 おのれの道を突き進む。 それが自分のレゾン・デートル。 |
04.01.09:03
4月1日。
エイプリル・フール。 フランス語の「Poisson d`avril」の方が高尚な気がしない事もない。 罪のない嘘をついてもよい日、とされているが、今日に限らず、現代に生きる人間は嘘にまみれた生活を送っている。 「本音を言わない」生活、と言い変えたほうがいいかもしれない。 サトラレのような状態で人は(相当強くないと)生きられない。 自分の本音を出さず、相手の本音を引き出したい。 一種の異種格闘技戦を日々行っているようなもの。 そのメイン・イベントは・・・? 今日の一冊。 「しぐさでバレる男のホンネ、女の本心」 (オードリー・ネルソン&スーザン・ゴラント、草思社) (Amazon.co.jpのリンクはこちら) 異性のしぐさやジェスチャーの中にある本音を読み取り、より良いコミュニケーションを築くことを指南していく。 丁々発止の心理戦を展開していく、 人生はリアルタイムに展開するコン・ゲーム。 BGM. Buck Jam Tonic by Buck Jam Tonic(John Zorn、Bill Laswell、中村達也) Wild Disks WDD004 |
03.28.09:09
以前も書いた覚えがあるが、おそらく僕の視力は0.1ない。
普通の視力検査で一番上が分からない。 それでも、眼鏡で矯正すれば見えるようになるのだからまだいい。 矯正すらも効かないような視力低下の人も少なくない。 さらに、眼にまったく異常がないのに「見えなく」なる人だっている。 今まで見えていた世界が急に失われる・・・。 想像すると空恐ろしい(と言うよりしたくない)。 では、逆はどうなのだろう。 それまで見えていなかった世界が急に「見える」ようになったとしたら? その<世界>を受け入れ、適応していくことができるだろうか? 今日の一冊。 「眼の誕生−カンブリア紀大進化の謎を解く−」 (アンドリュー・パーカー、草思社) 約五億4000万年前〜約五億1500万年前のわずか数千万年で急激に動物の<門>が出そろったカンブリア爆発。 その原因として<光スイッチ説>を提唱する著者が誘う、知的な光にあふれる世界。 眼から鱗。 落ちて見えやすくなるのか、逆に見えなくなるのか? |