10.10.17:10
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03.10.09:10
映画や小説の中に出てくる「舞台」や「出来事」は、現実の世界から影響を受けているものが少なからずある。
「事実を基にしたフィクションです」なんてのは、その最たるものだろう。 しかし考えてみると、その「事実」が<真実>なのかどうかは第三者には分からない。 以前の記事でも書いたことがあるが、声高らかに叫ぶ方の主張が「事実」として受け取られる場合もある。 また、現在のような情報過剰の社会では「知ってるつもり?」になってしまう危険も高い。 自分の足でこつこつと調べて拾い上げた情報から、仮説を組み立て、それを更に検証する情報を探す。 ある種の実験に、似ていなくもない。 今日の一冊。 「<八つ墓村>は実在する」 (蜂巣 敦、ミリオン出版) 横溝正史のミステリ「八つ墓村」と、そのモデルである津山三十人殺し事件。 フィクションと事件、ふたつをつなぐ「点と線」を足でたどるドキュメント・ルポ。 手探りで探し求めるミッシング・リンク。 そのリンクは、メビウスの環か、クラインの壷か? PR
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03.06.09:11
年に一度、ヨーロッパ方面へ旅をするようになって3年少しになる。
基本的に英語の通じる(カタコトでも)領域にしか行っていないから語るのもおこがましいのは百も承知。 しかも、いずれも仕事がらみなのでほとんどはホテルと仕事場の往復だけだ。 それでも、「未地の世界」へ足を運ぶのは、楽しい。 そして、実際に行く機会はまずないだろう地域のハンドブックや紀行文を読むのも、時々だったら楽しい。 うまくすれば脳内麻薬が出まくり、トリップできる感触もある。 さぁ、次の<トリップ>は、どこにしよう? 今日の一冊。 「宇宙旅行ハンドブック」 (エリック・アンダーソン、文藝春秋) 世界初の宇宙観光旅行会社であるスペースアドベンチャーズ社の社長が書いた、「予算」から「トイレの使い方」まで網羅する、本物のハンドブック。 目指すは宇宙(そら)。 果てなき夢をのせて飛翔(と)ぶ、そら。 |
02.28.09:12
ここのところ、本を読むのにあてられる時間が少なくなっている。
ちょっとした仕事の準備に追われているせいもある。 <速読>なんてものがあるのは知っている。 でも、「知識を得る」ためだけの<読書>なんて、一体どこが面白いのだろう? そんなのは受験や試験の前だけで充分だ。 ゆったりとした雰囲気の中で、時に立ちどまり/時に前のページを繰りながら、ひとつのセンテンスごとに脳裏に刻んでいく。 そんな時間が、もう少しとれれば・・・。 過去の(今思うと)「無駄にすごした時間」に戻れば、それも可能だろうか? 今日の一冊。 「時間旅行者のための基礎知識」 (J.リチャード・ゴット、草思社) 時間旅行(タイムトラベル)、もしくはタイムマシンの理論および可能性について、理路整然と解説する。 (・・・けして簡単な内容ではないが・・・) 時間旅行のツアーはいかが? いかがなもの?? |
02.20.09:07
僕はカラオケが苦手だ。
たとえ日本人が発明し、世界に普及させたものであるとは言え、苦手なものは苦手だからしょうがない。 職場からみの呑み会などでたまに二次会で連れて行かれる。 ストレス発散になるのは分かるのだけれど、大半の女の子たちが歌うJ-ナントカはほとんど分からない。 さらに、多少酔っていても<耳>だけ残っていたりする。 聴きたくないものを聴かされるのは・・・。 そのくせ、ひとりで大声で歌っている空間がある。 運転中の車の中だ。 ランダム再生にしたiPodから特撮だのTHEATRE BROOKだのCARNATIONだの the pillowsだのFENCE OF DEFENSEだのSmall Circle of Friendsだの・・・ 流れ出してくると、つい声をはりあげてしまう。 そして、歌の途中で赤信号に引っかかって止まった瞬間、ついつい周りを見回して急いで口をつぐんだり・・・。 こんなことやってるのは、僕だけだろうか? いやそんなはずはない(反語)。 今日の一冊。 「ニッポンの少数民族」 (鮫肌文殊/山名宏和、宝島社) 「喫茶店の氷を全部食べる」族、「冬場にドアノブを素早く叩いて静電気がないか確かめる」族・・・など。 言われてみれば確かにいる、街で見掛ける“ヘンな人たち”の収集録。 これがワタシの生きる道。 冷静になると少し赤面(苦笑)。 |
02.14.09:15
今日は朝から浮き足だっている男性が多いかもしれない。
言わずと知れたX-DAYだからだ。 しかし、実際には「気持ちを伝える」ための特別な日ではなくなっている。 なくなれという意見も多いようだ。 一方、日本経済の回復に役立つように推奨する意見もある。 携帯やメールが発達している現在では 「勇気をふり絞って気持ちを伝える」 ことは少なくなってしまっているのだろう。 それでも、<この日>のために選ばれた食べ物が、甘く神秘的なのは確かだ。 今日の一冊。 「チョコレートの歴史」 (ソフィー&マイクル・D・コウ、河出書房新社) <神々の食物>・チョコレートの、マヤ時代の発見から大衆化された現代まで連綿と連なる壮大な物語。 甘い一粒に込めた想い。 それは<チャーム>という名の魔法。 |