忍者ブログ

日々是好日〜読書日記〜{Revised ed.}

ありとあらゆる本の読後感想。時に映画・旅・恋愛ネタなど。
02 2025/03 12 3 4 5 6 7 89 10 11 12 13 14 1516 17 18 19 20 21 2223 24 25 26 27 28 2930 31 04

03.14.06:51

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

02.20.08:19

「・・・小っちゃーい!」

すでに旧聞になりつつある「産む機械」発言。
検索かければいくらでも関連記事は出てくるので、ここで引用するものはほとんどない。

ここで訊いてみたいのがひとつ。
「産む機械」があるということは「産ませる機械」もある、ということ。
かの失言者は「産む機械にがんばってもらわなければ」と言った。
では、「産ませる機械」にも当然がんばってもらわなければいけないのではないか?
がんばれない「産ませる機械」は、果たしてどうなるのだろうか?

今日の一冊。
「性的不能者裁判-男の性の知られざる歴史ドラマ-」
(P. ダルモン、新評論)
(Amazonのリンクは「こちら」

17-8世紀のヨーロッパにて実際に行われていた「不能者」を弾劾する裁判。
その裏にひそむ「迫害する側」の心中を探り出す。

比翼連理。
そんな言葉はすでに通じないのか?
PR

To Be Continued

02.09.08:27

「そゆこという子は、零ちゃんぶつじょ!」

今月に入って「こんな記事」が出たのをご存知の方も多いだろう。
差別語を含むような魚の名前を変更する、というのだ。
(詳細は「こちら」

和名であるので変えるのは簡単だろう。でも「学名」の中に差別的表現が(万が一)あった場合、それは変更されるのだろうか?

・・・そんな人間たちの(ある意味愚かな)問答などは気にすることなどなく。
かれらは海の中で生きている、懸命に。

今日の一冊。
「海中奇面組」
(中村 征夫、KKベストセラーズ)

日本、そして世界の海に潜り、さまざまな水中写真を撮りつづけている著者による、<魚の面白い顔>に焦点を当てたフォトエッセイ。

奇面、人を驚かす。
それは自らを守る、受け継がれた智慧。

To Be Continued

02.01.09:09

五体投地、二礼二拍手一拝。

昨年末は、あまり道路工事現場に出くわしていなかった気がする。

今住んでいるところはもともと渋滞しやすい。
また、一身上の都合で公共機関を使う移動〜それも鉄道ばかりなのだ。
だから遭遇しないだけなのか?

もうすぐやってくる年度末。
多分、僕が遭遇しないだけで、またあちこちで追い込み工事(税金の無駄遣い)が始まるだろう。
そして、そこではいろんなひとが体を張っている。
どこかで見かけた、あのヒトも。

今日の一冊。
「街角のオジギビト」
(とり・みき、筑摩書房)

工事現場の看板に「ご迷惑をおかけしております」「はいってはいけません」などとともに描かれているアノひとたち。
20年来にわたり収集された彼らの姿を一挙公開。

雨の日も風の日も雪の日も。
苦行僧は、祈りをささげる。

To Be Continued

01.21.19:03

「おでん食べに行く?それともかんと炊きにする?」「どっちが美味しい??」

先日の大阪行の帰り。
なにかお土産を、と考え、JR大阪駅をふらふらしていた。
目に留まったのが「551蓬莱」の豚まん。
三日しか保たないのがネックで、どうしようかかなり悩んだのだけれど、二個入りを二つ買った。

翌日、職場の人間と温めた豚まんをほおばっていた。
そいつがふたつほど訊いてきた。

「なんで551なの?」
「なんで<豚まん>なの?<肉まん>じゃないの??」

確かに入っているのは<肉>だが・・・。

今日の一冊。
「<vesta>No.65ー特集・食のことばー」
(財団法人・味の素 食の文化センター発行)
<こちら><こちら>から通販可能)

日本各地に残る<食>にまつわる独特の表現や新しく生まれてきている表現から、日本の食文化の体系をさぐる。

生きていられる幸せ、ご飯が食べられる幸せ。
そのすべてに感謝して「いただきます」。

To Be Continued

01.14.15:40

「ピーちゃんが、あたしの血となり 肉となり」

幼少児期の記憶、というのは、かなりその後を支配する。

幼稚園か小学校低学年の頃だったと思う。
母方の祖母の家へ遊びに行った。
「say*3(無論本名でw)が来たし、今日はご馳走にしようかね」。
祖母はそう言い、鶏小屋へ僕を連れていった。

「こいつにしよう」
一匹選び、庭の隅にある手洗い場(WCではない)に向かう僕と祖母。
彼女の手には、鉈があった。

鶏の脚を縄でくくり、逆さ吊りにし・・・。
僕はその場で、一部始終を見ていた。
そして、その夜に出てきたカシワの味を、多分僕はまだ覚えている。

今日の一冊。
「世界屠畜紀行」
(内澤 旬子、解放出版社)
(本の表紙写真は<こちら>

日本の豚・牛などの屠畜からモンゴルの羊・韓国の犬・バリ島の豚の丸焼き・カイロのラクダ・・・
世界中の「屠畜」の現場を、イラストをまじえて紹介。

命を「いただく」。
崇高とは言わない。だが、目をそらしては、いけない。

To Be Continued