忍者ブログ

日々是好日〜読書日記〜{Revised ed.}

ありとあらゆる本の読後感想。時に映画・旅・恋愛ネタなど。
12 2025/01 1 2 3 45 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16 17 1819 20 21 22 23 24 2526 27 28 29 30 31 02

01.23.04:26

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

06.09.19:10

「テンシツキはございますかな?」

人間の身体が奏でる<音>はいろいろとある。
しかし、<声>以外はあまり優遇されていないように思う。

人間から出る<香>もいろいろとある。
しかし、これもごく一部の匂いを除けば忌み嫌われることが多い(特に現代)。

ヒトという自然の中で奏でられる<音>と<香>の協奏曲。
こう書けば、とても優雅で典雅な気がするのだが、人は「それ」を意識的に抑えつけようとする。
そして、時にその努力は、むくわれないことになってしまう・・・。

今日の一冊。
「放屁という覚醒ー人類学的放屁論のフィールド1ー」
(O・呂陵、世織書房)
(出版社のリンクは「こちら」

東アフリカを中心としたフィールドワークを長年続けている作者が10数年溜め続けた「下腹部に幽閉された風」に対する覚書・論考。

出物腫物所嫌わず。
嫌うのはひと、されど、出すのも、ひと。
PR

To Be Continued

05.26.20:45

「蟲、蟲、蟲、蟲、蟲、蟲・・・・」

ヒトのDNA塩基配列解析がほぼ終了したとされて幾星霜。
そこから先はまだまだ手探り。

物質の最小単位とされる素粒子(クォークとレプトン)モデルが確立して、こちらも幾星霜。
しかし世界の謎は深まるばかり。

世界を細分化することで、ヒトは何かに近づいていこうとする。
だが、切り刻まれていけばいくだけ、分からないことも増えていく。

なぜ病気になるのか?
それだって厳密には分からない。

今日の一冊。
「戦国時代のハラノムシー<針聞書>のゆかいな病魔たちー」
(長野 仁/東 昇 編、国書刊行会)
(出版社のリンクは「こちら」

<第六天魔王>織田信長が上洛したその年に編纂された鍼灸医学書<針聞書>に描かれている、体内に潜む63の病魔=蟲をオールカラーで紹介。

カンノムシ、虫の知らせ。
蟲は味方か、それとも敵か?

To Be Continued

05.11.23:06

少女の王国は崩壊し、空から少女が降ってくる

自分の心の中にある「世界」を、いかにして他人に伝えるか?
それはほとんどのひとが苦労する点。

ネットにblog、my spaceにTwitter
かつてとは比べ物にならないほど手段は増えた。
だけど、そうして表現される「世界」は、果たして<なま>の世界だろうか?
誰かに見られること・見て欲しいこと。
そう思った時に、例え限りなく薄くても膜はかかるだろう。

ただひたすらに自分の「世界」を表現するとき、他人の評価は邪魔になる。
誰かに分かってもらいたい訳では、ないのだから。

今日は展覧会のご紹介。
「ヘンリー・ダーガー展:少女たちの戦いの物語ー夢の楽園」

1973年に80歳でこの世を去った<Henry Darger>
彼が40年以上すごした部屋から偶然発見された大長編小説「非現実の王国で」。
そして、その世界を表した膨大かつ壮大な挿画たち

2002年にワタリウム美術館で行われた<回顧展>に続き、日本初公開の挿画・資料により、彼の<世界>の謎に迫る。
4月14日〜7月16日まで東京・<原美術館>で開催中。

To Be Continued

05.06.13:12

「孤独なら、怠け者にはなるな」

黄金週間最終日。
終わってしまえばあっという間。
仕事は3日間ほど入ったので、とびとびの休み。

何かしたか?と問うならば、
「してません」との返事になってしまう。
部屋の整理・本の整理、「積ん読」の整理・・・。
なのに、時間を持て余している自分がいる。

つくづく思う。
「何もしない」のには才能と体力がいるのだ、と。

今日の一冊。
「働かないー[怠けもの]と呼ばれた人たちー」
(トム・ルッツ、青土社)
(出版社のリンクは「こちら」

18世紀に登場した怠惰の唱道者「アイドラー」から現代の「スラッカー」にいたる<怠け者>の表象を膨大な資料とともに辿る一冊。

働かざる者も喰える現代。働けども喰えない現代。
じっと手を見る、蟹と戯る。

To Be Continued

04.28.16:06

眠っていたからわからない!?

このところ夢を見ない。

もともとそれほど夢を見ていた方ではないが、最近は本当に見なくなった。
もちろん、覚えていないだけかもしれないが。

夢見がちな年ごろ、は、とうに過ぎた。
だけど、同年代に較べれば<夢>は見ていたはず。

どこで見なくなったのだろう?
夜の夢も、現実の梦も。

今日の一冊。
「こわくない夢」
(原 マスミ、新潮社)
(出版社のリンクは「こちら」

一般的にはよしもとばななの本の装幀で知られているであろうマルチアーティスト、<原マスミ>
彼の装画・挿絵・漫画などを集大成した一冊。

夜の幸こそまこと。
夢は四倍、夢からの通信。

To Be Continued