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12.07.20:58
ネット社会になりハンドルネーム(HN)という新たな<名前>を持った「人格」を作り出す人がごく当たり前になっている。
その中では性別不詳な人も多い。 見るからに「男性!」なHNの女性もいれば、その逆もある。 また、どちらともとれる例も少なからず。 なぜ不詳なHNをつける人が多いのか? アニマやアニムスの表出、とまことしやかに心理学を持ち出すひともいるだろう。 完全に<別人格>として自分の可能性を追及するひともいる。 でも、実際の理由は、当の本人以外分からない。 そして、その理由を第三者が知る必要は、おそらく、ない。 仮面をかぶったネット上でのマスカレード。 今日紹介するのは、いわゆる<覆面作家>の本。いくつかまとめて。 「覆面作家は二人いる」(北村薫、角川文庫) デビュー当時は覆面作家。代表作の「空飛ぶ馬」などのイメージから女子大生と思われていた向きもあった。 現実は、職業(高校の教師)の関係で覆面作家となっていた(はず)。 「もうひとりの私」(北川歩実、集英社文庫) 現在進行形の覆面作家。「僕を殺した女」以降、<自分は何者か?>をモチーフに、最先端科学をおりまぜた作品を発表しているが、現在も経歴は未公開。 「阿修羅ガール」(舞城王太郎、新潮社) もともとは講談社のメフィスト賞出身だが、今では純文学畑でも注目されている。 こちらは生年月日と出身県以外は一切公開されていない。この作品で三島賞を受賞しているが、その授賞式にすら現れなかった徹底ぶり。 (ちなみに北村薫は、推理協会賞の授賞式で覆面をとった) 個人的には、私生活を赤裸々に語る作家も嫌いではない。 しかし、その「作家の素性」を一切知らなくても(もしくは知らない方が)純粋に楽しめる。 それが「小説」ではないだろうか。 「たったひとつの冴えたやりかた」(ジェイムス・ティプトリーJr.、ハヤカワ文庫) 本当は<覆面作家>のカテゴリには入らないのだろうが別格として。 サイバーパンク(死語?)を先取りするような<接続された女>をはじめ数々の硬質なSF作品を発表。 誰もが男性作家と信じて疑わなかったが、実はアリス・シェルドンという女性。病気(たしか痴呆)のご主人を射殺し、そのピストルで自殺するというショッキングな人生の幕引きを演じた。上記文庫の解説に事情は詳しい。 PR
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にくいチョイスですね(・ω・) |
こんばんは。 |
北川歩実さんは読みました♪ |
恋愛小説とか好きなんですけど、 |
ミュージシャンは、多くないですか? |
実はkuramaも・・・(爆 |
私もマスコミにやたら出てくる作家さんよりは顔がわからない作家さんの方が純粋に作品に没頭できますね。 |
私も作者がある程度不透明な方が、作品的には確かに楽しめるような気がします。 |
職場に物書きを目指すおっちゃんがおりますが、 |
舞城王太郎が気になる今日この頃なので、 |
こんにちは |
北村薫さん、読みたいんですよね〜。 |
なるほど、覆面作家ですか… |
コメント返しいくつか。 |
続き。 |
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