04.21.06:51
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07.20.22:04
仕事の一部で、人にプレゼンテーションをすることがある。
昔のようにOHPを使うことはほとんどない。 POWERPOINTやKEYNOTEといったソフトがほとんど。 一枚のスライドの中に、どれだけの情報を詰め込めばいいのか、時に迷う。 僕が覚えたやり方と、今いる処での主流のやり方はまったく違う。 詰め込めるだけ詰め込んだところで、たかだが10数秒/枚の提示時間。 眼で追いかけることすら怪しい。 シンプルな一枚、かつ印象的なメッセージを封じ込めた一枚。 世に広く採用されているのは、そうした一枚なのだろう。 今日の一冊。 「ピクトさんの本」 (内海 慶一、BNN新社) (出版社のリンクは「こちら」) 駅や街角でみかける<ピクトグラム>。 特に注意を喚起するためのそれを<ピクト(被苦人)さん>と呼び、世界中から収集した一冊。 過去に「こちらの記事」で紹介した<オジギビト>とはまたちがった趣(?)のピクトさんたち。 こうやって蒐集されてみると色んなヴァリエーションがあって面白い。 著者の運営する「日本ピクトさん学会」のHPは<こちら>。 また、出版社の特別ページは<こちら>。 ピクトさんとは少し違うが、ドイツ(元は旧東ドイツ)の信号機で使われていた人のマークは<アンペルマン(Ampelmännchen)>と呼ばれる。 <こちら>がそうだが、非常に可愛い。 地元ドイツではキャラクターグッズも作られている。公式サイトは<こちら>。 また、日本語のパンフレットもあるので興味があるかたは<こちら>(pdfファイル)をDLしてみて欲しい。 僕はキーホルダーとカードホルダー、ブックエンドを持っている。 日本で入手するには<こちらのショップ>などがよいだろう。 PR
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06.23.20:26
ガソリンの値段がとんでもないコトになっている。
そろそろ「レギュラーでも180円」に届こうとしている。 僕のクルマはハイオク喰らいだから、下手すると一度給油すると<新渡戸稲造>か<樋口一葉>がひとり飛んでいく。 それでも、仕事の関係でクルマはどうしても必要だから止むを得ない。 高くなっても、出すしかないのだ。 ある個人にとって何が<必需品>なのかはかなり温度差がある。 「そんなモノを手にするために金をつぎ込むのか?」と言われるモノだって少なくない。 そのモノが、形のないモノだとさらに理解に苦しむ場合もある。 そして、そのモノを売りつける商売も、時に理解しがたい。 今日の一冊。 「学位商法-ディプロマミルによる教育汚染」 (小島 茂、九天社) 「博士」をはじめとする<学位>。それを「売る」ビジネスである<学位商法>の実態・危険性を明らかにする。 目に見えない価値、欲しがるこころ。 スキマを埋める、商売は是か非か? 学位のうち「博士」については、日本では<論文は貸せ>・じゃない(汗)<論文博士>と<家庭は貸せ>・これも違う(苦笑)<課程博士>がある。大学院への進学が少なくなっている関係もあるのだろう、前者に関しては遠からず廃止を・とする意見もある。 また、分野によっては「博士」の肩書きと「仕事の実力」がかけ離れているコトも少なくない。 だが、「在野の〜」と呼ばれて満足するひとばかりではなく、「実力第一主義」の環境だけでもない現代社会では、この肩書きはまだまだ有効なのだろう。 ディプロマミルについては、以前に較べると情報は増えている。 たとえば「こちら」や「こちら」。 この本の作者である小島茂氏のblog、<学歴汚染>も興味深く読ませてもらっている。 ディプロマミル絡みで面白い話題をひとつ。 <猫に卒業証書を与えた大学が訴えられる> (英語版は<こちら>) おそらく<小判>よりも安かっただろうが、それでも・・・である。 (小判そのものや<一両>の価値などは<こちら>あたりをご参照) 今回この本を紹介したが、問題がひとつ。 発行元の<九天社>が「2008年6月10日をもって営業停止」してしまったのだ。 これは僕も知らなかった。今回の記事を書くために調べていたら出てきた情報で、非常に驚いた。 リンク先のamazonでは「3-5週間以内に発送」となっているが、<楽天ブックス>では「在庫あり」、7&Yでは「品切れ」、<bk1>では「1-3週間、ただし手配できない場合あり」。紀伊国屋書店BookWebでは「入手不可」(新宿南店や新宿本店などの店舗には在庫あり)となっていた。 少なくとも小島氏のblogでは、この本の扱いについては触れられていない。 興味がおありの方は、早めの入手をお勧めする。 |
05.31.15:48
今、ぼくはひとつ嘘をついている。
嘘をつく、というより、誤魔化している、と言った方がいいかもしれない。 本当のコトを赤裸々に伝えることが絶対に必要とは思わない。 <方便>というのは大事だ。 相手のことを思う嘘、潤滑油としての嘘、処世術としての嘘。 だけど、今の「嘘」は、かなり危ない<嘘>だ。 このままつらぬき通すか、いつか破綻する時を待つのか。 ぼくの心は、揺れている。 今日の一冊。 「嘘発見器よ永遠なれ」 (ケン・オールダー、早川書房) (出版社のリンクは「こちら」) 1920年代のアメリカで考案・発明され、数限りない人々の心を覗いてきた<嘘発見器>。 その発明者ふたりの人間ドラマを軸に、類いまれなる<正義の機械>の魅(魔)力を解きほぐしていく。 神にも悪魔にもなる機械。 神か悪魔か、誘うのは、人間。 この本の「日本版に寄せて」によると、日本ではアメリカ以上に嘘発見器が信頼されているらしい。かの国では法廷証拠として認められていないのに対し、日本では最高裁で信頼性が認められているとのこと。 アメリカの「ポリグラフ協会」のHPは「こちら」。 久方ぶりのインタラクティヴ企画。 「ついてもいいと思う嘘・絶対駄目と思う嘘について教えてください」 |
05.09.22:49
少し前の話だがGWの後半中日。
友人に拉致されて久しぶりのカラオケに行った。 5年ぶりくらいだったかもしれない。 5曲ほどつきあった。 まず、<浪漫飛行>by米米クラブ↓ <雨は毛布のように>byキリンジ↓ <夢の中へ>by井上陽水↓ <大迷惑>byユニコーン↓ そして、<ALONE>by B`z↓ 唄いたかったが、場の雰囲気でやめたのが<詩人オウムの世界>by筋肉少女帯。 おそらくカラオケには入ってないと思い探さなかったのが<ArtMania>by P-MODEL↓ ・・・そして最後にクレーンゲームで取ってもらったマスコット↓。 |
04.30.00:55
<デトロイト・メタル・シティ>というコミックがある。
現実にトリヴュートアルバムが出たり、今年(2008年)の夏には「映画化」もされる人気作だ。 (ちなみに主人公を演じるのは<L>の彼。さらにKISSの<Gene Simmons>が出演したりする) 僕も(単行本派ではあるが)連載開始からずっと読んでいる。 ただ、コミックというある意味限られた媒体から映画というもう少し広い層へ向けた媒体になった場合、あの世界をそのまま出してしまってよいのか、ふと考えたりもする。 クラウザーさん(主人公)が1秒間に10回口走る三文字言葉。 この言葉は、現実世界ではとても重い現実だからだ。 その現実を知るひとたちには、洒落ではすまない。 今日の一冊。 「性犯罪被害にあうということ」 (小林 美佳、朝日新聞出版) (出版社のリンクは「こちら」。一部立ち読みも可) 24歳時、仕事帰りに車に連れ込まれて強姦された筆者。その日から一転した生活・身体・対人関係・・・、そして筆者ができる事、について、ぼかすことなく赤裸々に語る。 被害者は保護されるべき存在? それとも、自ら戦うべき存在なのか?? 強姦罪は親告罪である(複数者による場合はこの限りではない)ことや、セカンドレイプと呼ばれる状況のため、現実としてはなかなか<罪>として問えない例も少なくない。 また、実際には顔見知りから被害を受ける例が多い(デート・レイプ)とされるほか、男性→女性、だけではなく男性→男性、さらに女性→男性(いずれも複数人によるものを含む)もあり、女性だけの問題ではないのが現実だが、一般にはそう思われていない部分も多々ある。 筆者の小林氏が主催するサイトは「こちら」。 また、東京限定?強姦救済センターは「こちら」。 今回のタイトルはタイポグラフィーのまね事である。 タイポグラフィーの神髄を読んでみたい方は、創元SF文庫「遙かなる巨神」(夢枕 貘)所収の<カエルの死>以下9作をおススめ。 |