04.22.03:03
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07.01.15:51
世の中は正しいことだけでできているとは限らない。
見る方角が変われば、正しさも危うくなる。 コンビニやファストフードのお弁当・食べ物。 賞味期限が来ればレジでバーコードを読み取ってくれない。 万が一のことを考えれば、これは正しい。 しかし、視点を変えてみよう。 ある統計では、一日日本人一人当たり700カロリー近い食べ物が手もつけられずに廃棄処分にされているという。 その大半は先に挙げたお弁当ほかだろう。 これだと「正しい」とは言えなくなる。 では逆はどうか? 捨てられないように商品の数を減らしたとしよう。 無駄をなくすという点では正しい。 しかし、また別の視点から見よう。 コンビニなどの「利益」はおそらく上げられなくなる。 商売上「正しい」とは言えない。 どちらも正論だろう。 では、受け手たる<人>は、どちらを支持するのだろう? 何が決め手となるのか?? 今日の一冊。 「つっこみ力」 (パオロ・マッツァリーノ、ちくま新書) 正しさの中に<ウケ>を潜ませることで「おもしろく」興味を持たせようとする著者の最新作。 やわらかな思考、かたい頭。 合わせ持てれば、苦労はしない(汗。 BGM. <We Are The Night> by Chemical brothers Virgin TOCP-66680 PR
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06.20.21:07
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06.09.19:10
人間の身体が奏でる<音>はいろいろとある。
しかし、<声>以外はあまり優遇されていないように思う。 人間から出る<香>もいろいろとある。 しかし、これもごく一部の匂いを除けば忌み嫌われることが多い(特に現代)。 ヒトという自然の中で奏でられる<音>と<香>の協奏曲。 こう書けば、とても優雅で典雅な気がするのだが、人は「それ」を意識的に抑えつけようとする。 そして、時にその努力は、むくわれないことになってしまう・・・。 今日の一冊。 「放屁という覚醒ー人類学的放屁論のフィールド1ー」 (O・呂陵、世織書房) (出版社のリンクは「こちら」) 東アフリカを中心としたフィールドワークを長年続けている作者が10数年溜め続けた「下腹部に幽閉された風」に対する覚書・論考。 出物腫物所嫌わず。 嫌うのはひと、されど、出すのも、ひと。 |
06.01.16:45
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05.26.20:45
ヒトのDNA塩基配列解析がほぼ終了したとされて幾星霜。
そこから先はまだまだ手探り。 物質の最小単位とされる素粒子(クォークとレプトン)モデルが確立して、こちらも幾星霜。 しかし世界の謎は深まるばかり。 世界を細分化することで、ヒトは何かに近づいていこうとする。 だが、切り刻まれていけばいくだけ、分からないことも増えていく。 なぜ病気になるのか? それだって厳密には分からない。 今日の一冊。 「戦国時代のハラノムシー<針聞書>のゆかいな病魔たちー」 (長野 仁/東 昇 編、国書刊行会) (出版社のリンクは「こちら」) <第六天魔王>織田信長が上洛したその年に編纂された鍼灸医学書<針聞書>に描かれている、体内に潜む63の病魔=蟲をオールカラーで紹介。 カンノムシ、虫の知らせ。 蟲は味方か、それとも敵か? |