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日々是好日〜読書日記〜{Revised ed.}

ありとあらゆる本の読後感想。時に映画・旅・恋愛ネタなど。
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05.06.02:17

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03.17.21:13

Catch Your Radar!

空を見上げることがあまりない。
歩いて10分もかからない距離を通勤していると、なかなか見上げる時間もない。

たまの休みにとことこ散歩をしている時。
ふと立ち止まって天空を見上げる。
どうしてもまだ曇りの多い季節。
それでも雲の隙間から差し込む陽光は、天国への怪談のように僕を誘う。

この光の中を、散歩したいと思わないか?と。

今日の一冊。

「機械仕掛けの神-ヘリコプター全史-」
(ジェイムズ・R・チャイイルズ、早川書房)
(出版社のリンクは<こちら>

1483年にダ・ヴィンチがものした「螺旋状の翼を持つマシーン」に端を発する、空を翔る飛翔機械・ヘリコプター。
その開発の歴史・世界との関わりを綴る一冊。

天空に近づく、イカロスの翼。
太陽に溶けるとも、ひとはさらに高みを目指す。

著者のHPは<こちら>

日本で放映されたヘリコプター絡みの映画・ドラマといえば<ブルーサンダー><超音速ヘリ エアーウルフ>。ただし僕はどちらもきちんと観た記憶がない。同じ系列・とは言わないが<ナイトライダー>は全部観ていたのだが・・・。

日本でヘリコプターの免許(事業用でなく個人用)を取得しようとする場合、<小川航空>のHPを参照にすると飛行訓練が70000円強/1h、学科講習が5000円/1h.仕事などしながらでは数年がかりになることも少なくないようだ。高いと思うか・安いと思うかはどれだけ「本気で」取り組むか・なのだろう。
そして「買う」となると・・・
「こちらのHP」をみても「お問い合せ」以上は書かれていない。おそらく2-3000万くらいか?

オベロンガゼットのようなブツが現実になるなら、ぜひ見てみたい。
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02.04.20:50

風の時代、狼の時代ーーそして世界は破滅に向かう

ここのところ音楽をあまり聴いていない。
知り合いのために「拾って」くるようなことはあるが、自分の分をきちんと聴くことが少なくなっている。
いろいろと理由はあるのだが。

音楽の持つ<力>を忘れてしまっている訳ではない。
多くのひとを動かす<力>、自分の中では今でも機動力となる。

この頃、その<力>が破壊衝動に傾きそうになっている。

今日の一冊。

「ブラック・メタルの血塗られた歴史」
(M. モイニハン+D. ソーデリンド、島田陽子・訳、メディア総合研究所)

北欧・ノルウェーから世界中に広がった<ブラック・メタル>
教会への放火・メンバーの自殺・殺人など、その過激な<炎>を、あくまでも事実として伝えるドキュメンタリー。

身を焦がす炎、心を焦がす炎。
他者を巻き込む、背徳の美しき焔。

実際のPVをいくつか。
<EMPEROR>、<Empty>↓


<Ulver>、<Dressed in black>↓

07.20.22:04

青は<進め>、赤は<気をつけて進め>

仕事の一部で、人にプレゼンテーションをすることがある。
昔のようにOHPを使うことはほとんどない。
POWERPOINTやKEYNOTEといったソフトがほとんど。

一枚のスライドの中に、どれだけの情報を詰め込めばいいのか、時に迷う。
僕が覚えたやり方と、今いる処での主流のやり方はまったく違う。
詰め込めるだけ詰め込んだところで、たかだが10数秒/枚の提示時間。
眼で追いかけることすら怪しい。

シンプルな一枚、かつ印象的なメッセージを封じ込めた一枚。
世に広く採用されているのは、そうした一枚なのだろう。

今日の一冊。
「ピクトさんの本」
(内海 慶一、BNN新社)
(出版社のリンクは「こちら」

駅や街角でみかける<ピクトグラム>
特に注意を喚起するためのそれを<ピクト(被苦人)さん>と呼び、世界中から収集した一冊。

過去に「こちらの記事」で紹介した<オジギビト>とはまたちがった趣(?)のピクトさんたち。
こうやって蒐集されてみると色んなヴァリエーションがあって面白い。

著者の運営する「日本ピクトさん学会」のHPは<こちら>
また、出版社の特別ページは<こちら>


ピクトさんとは少し違うが、ドイツ(元は旧東ドイツ)の信号機で使われていた人のマークは<アンペルマン(Ampelmännchen)>と呼ばれる。
<こちら>がそうだが、非常に可愛い。
地元ドイツではキャラクターグッズも作られている。公式サイトは<こちら>
また、日本語のパンフレットもあるので興味があるかたは<こちら>(pdfファイル)をDLしてみて欲しい。
僕はキーホルダーとカードホルダー、ブックエンドを持っている。
日本で入手するには<こちらのショップ>などがよいだろう。

06.23.20:26

ニッポン<夢>のたたき売り

ガソリンの値段がとんでもないコトになっている。
そろそろ「レギュラーでも180円」に届こうとしている。
僕のクルマはハイオク喰らいだから、下手すると一度給油すると<新渡戸稲造><樋口一葉>がひとり飛んでいく。
それでも、仕事の関係でクルマはどうしても必要だから止むを得ない。
高くなっても、出すしかないのだ。

ある個人にとって何が<必需品>なのかはかなり温度差がある。
「そんなモノを手にするために金をつぎ込むのか?」と言われるモノだって少なくない。
そのモノが、形のないモノだとさらに理解に苦しむ場合もある。
そして、そのモノを売りつける商売も、時に理解しがたい。

今日の一冊。
「学位商法-ディプロマミルによる教育汚染」
(小島 茂、九天社)

「博士」をはじめとする<学位>。それを「売る」ビジネスである<学位商法>の実態・危険性を明らかにする。

目に見えない価値、欲しがるこころ。
スキマを埋める、商売は是か非か?

学位のうち「博士」については、日本では<論文は貸せ>・じゃない(汗)<論文博士>と<家庭は貸せ>・これも違う(苦笑)<課程博士>がある。大学院への進学が少なくなっている関係もあるのだろう、前者に関しては遠からず廃止を・とする意見もある。
また、分野によっては「博士」の肩書きと「仕事の実力」がかけ離れているコトも少なくない。
だが、「在野の〜」と呼ばれて満足するひとばかりではなく、「実力第一主義」の環境だけでもない現代社会では、この肩書きはまだまだ有効なのだろう。

ディプロマミルについては、以前に較べると情報は増えている。
たとえば「こちら」「こちら」
この本の作者である小島茂氏のblog、<学歴汚染>も興味深く読ませてもらっている。

ディプロマミル絡みで面白い話題をひとつ。

<猫に卒業証書を与えた大学が訴えられる>

(英語版は<こちら>
おそらく<小判>よりも安かっただろうが、それでも・・・である。
(小判そのものや<一両>の価値などは<こちら>あたりをご参照)

今回この本を紹介したが、問題がひとつ。
発行元の<九天社>が「2008年6月10日をもって営業停止」してしまったのだ。
これは僕も知らなかった。今回の記事を書くために調べていたら出てきた情報で、非常に驚いた。
リンク先のamazonでは「3-5週間以内に発送」となっているが、<楽天ブックス>では「在庫あり」、7&Yでは「品切れ」、<bk1>では「1-3週間、ただし手配できない場合あり」。紀伊国屋書店BookWebでは「入手不可」(新宿南店や新宿本店などの店舗には在庫あり)となっていた。
少なくとも小島氏のblogでは、この本の扱いについては触れられていない。
興味がおありの方は、早めの入手をお勧めする。

05.31.15:48

「大人は嘘つきだ!」「忘れっぽいだけなのです・・・」

今、ぼくはひとつ嘘をついている。
嘘をつく、というより、誤魔化している、と言った方がいいかもしれない。

本当のコトを赤裸々に伝えることが絶対に必要とは思わない。
<方便>というのは大事だ。
相手のことを思う嘘、潤滑油としての嘘、処世術としての嘘。

だけど、今の「嘘」は、かなり危ない<嘘>だ。
このままつらぬき通すか、いつか破綻する時を待つのか。

ぼくの心は、揺れている。

今日の一冊。

「嘘発見器よ永遠なれ」
(ケン・オールダー、早川書房)
(出版社のリンクは「こちら」

1920年代のアメリカで考案・発明され、数限りない人々の心を覗いてきた<嘘発見器>
その発明者ふたりの人間ドラマを軸に、類いまれなる<正義の機械>の魅(魔)力を解きほぐしていく。

神にも悪魔にもなる機械。
神か悪魔か、誘うのは、人間。

この本の「日本版に寄せて」によると、日本ではアメリカ以上に嘘発見器が信頼されているらしい。かの国では法廷証拠として認められていないのに対し、日本では最高裁で信頼性が認められているとのこと。

アメリカの「ポリグラフ協会」のHPは「こちら」

久方ぶりのインタラクティヴ企画。

「ついてもいいと思う嘘・絶対駄目と思う嘘について教えてください」