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日々是好日〜読書日記〜{Revised ed.}

ありとあらゆる本の読後感想。時に映画・旅・恋愛ネタなど。
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04.20.07:07

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02.03.21:42

鬼はー・・・外?

今日は節分。
某コンビニの影響で恵方巻がブレイクしたりしている。
でも、基本的には豆まき。
鬼を追い払うために。

鬼は<隠(おぬ)>の変化した言葉とも言われる。
人から隠れ住む者たち。
隠れ棲む場所は、ひとにとっての<異界>ともなる「山」。

左腕を切り落とされた鬼は、漂着した白人であったとも伝えられる。
隠れ住む者たちは、どこかに<異能>を持っている。
かつての<人間>が持っていた、でも文明の発達と共に失った「生きるための能力」。
それも<異能>。
隠れ棲むきっかけは、人びとの恐れ。

山に棲むひとたちは、ある特定の<異能>ー生業を生活の糧とし、管理社会の枠を軽やかに飛び越え、そして、いつの間にか姿を消した。
彼らはどこへ消えたのか?

今日の一冊。
「幻の漂泊民・サンカ」
(沖浦 和光、文春文庫)
<山の民>と呼ばれ、1960年代に姿を消していった自由の民・サンカの実像に迫る民俗誌。

「人でなし」と言われた、鬼。
でも、彼らを鬼と決めつけた<人でなし>は、一体だれか?

BGM.
Random Acts Of Happiness
by Bill Bruford's Earthworks
Arcangelo ARC-1071

イメージとして、現代のホームレスと重ね合わせるひともいるかもしれないが、両者はまったく異なる、と個人的には思う。
どこかのblogのコメントでも書いたが、日本のホームレスはホーム「レス」ではないし、かつての漂泊民たちと同等に語ることはできない。

山子(ヤマコ)とも呼ばれる「異能者」たちが跋扈する物語として、個人的におすすめしたいのは
「滅日-HOROBI-」(たがみよしひさ、全5巻、徳間書店)。
1987-89年の作品なので入手は困難だと思うが、ブ●ク○フあたりで一冊100円(涙)くらいで置いてあると思う。
同じ作者の「化石(いし)の記憶」(全2巻、秋田書店)と合わせて、一度読んでみて欲しい。

BGMは、かつてのKing Crimsonを支えた名ドラマー。現在はjazz方面で活躍している。
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無題

うーむ。なかなか考えさせられますね。
ところで、「桃太郎」は鬼の立場からすると実に恐ろしい物語ですね・・・。

無題

こんばんは。
そうなんですよね。
土蜘蛛伝説なんか(だったかな?)、中央に逆らう地方の豪族のことを、さも化け物のように伝えていると聞いたことがあります。
勝てば官軍。力なき者は何も言えなかった時代ですから。

いま話題の義経の絵だって、立派な頼朝と比べて、かなりみすぼらしく描かれているものしか出てきていませんからね。
一種のプロパガンダですよ。

  • 2005年02月03日木
  • URL
  • ろーにん
  • 編集

無題

そういえば以前読んだ本で、天狗も漂着したヨーロッパ系の人が原型だという記述に接した記憶が。
山姥も精神疾患のある女性が原型だという記述にも接した記憶が(これは柳田国男かな?)。
素人でよくわかりませんが、外部の人や異形の人への不寛容/恐れの表れなのですかねぇ。

無題

そういえば、鬼の話や節分の由来、漂白の民に関する話が京極夏彦の『絡新婦の理』にあったような気がします。
…?違ったかな?
まあ京極さんはその辺の話ばっかり書いてるので、どれかだったとは思いますが…。

  • 2005年02月04日金
  • URL
  • ありす!
  • 編集

無題

「サンカ」って言うのは早婚の風習があったという人たちかな?
確か「鬼ババ化する女たち」とか言う本で見たような気がします。(立ち読みなのでタイトル合ってるか不安ですが)
その本によると、30代、未婚、子なし(いわゆる「負け犬」ってことですが)女性たちはその昔、山に引っ込むしかなく、「鬼ババ」と呼ばれたとか。
昔の人は残酷だ〜

  • 2005年02月04日金
  • URL
  • まゆ魔女
  • 編集

無題

 こんばんは。
 鬼も内と、天の邪「鬼」ぶりを発揮しています。
 結局、豆まきしなかったですけど…。

 今日は特に勉強になりました。

無題

魂という字から「云う」を取ると鬼。
鬼籍という言葉が示すように人は死して鬼になる。
死人に口なし。語らなくなるは鬼。
転じて語ることを許される魂(存在)が鬼なのでしょうかね。抑圧され続ける存在。
言葉遊びが少し過ぎましたね。お暇致します。

無題

職場の近くにある寺では「福は内」とだけ言ってました。
鬼は無視なのか?

無題

興味深いお話に、悩んだ挙句にやはりキーを打ってます。
はじめまして、nomaと申します。

大衆の理解の及ばないものに"鬼"の名を与え、追い払うことで一種の安心を得て、己の中の"鬼"を閉じ込めて知らん振り。
figaroさんと同じく、"福も内、鬼も内"なのかなぁなんて。

今年は豆を食べただけです(爆)

無題

おはようございます。どこかのblogってウチdeathかいww
このへんに関しては無知であると前置きして、タタラや炭焼、ハウスボート(舟家)で生計を立ていた人達や神社仏閣造営の為に流れ歩いた渡職人も漂白民であるとするならば、
say×3の言われるようにホントの「レス」ではなく同等に語ることは出来ないにしろ、一部には 不要なモノ等を拾い集め生計を立て廃材で自作モバイル型の最小限住居をつくり、なかにはソーラーなんかを装着しエネルギーまで自給自足している輩もいて、ついつい重ね合わせたくなるのです。
定住しない民、放浪して生計を立てる民と100%言えないにしろ、1、2%はいってもよいのではないかと思えたり・・・・・極めて短絡的ではありますが。
ついでにサンガ、以前読んだ旅本にインドのジプシー発祥地サンガダ(サンカタだったか?)住民サンガニが語源という説もありました。

それから桃太郎、一寸法師、こぶ取り爺さんに出てくる鬼達はなーんにも悪いことをしいてないのに悪るもの扱いですね。ご存知かもしれませんがこのへんに関してはあるケンチク家の本で知った「鬼の研究/馬場あき子」が面白いようです。

無題

養老先生の講演会で、このへんの話しを聞きました。
「人」という言葉があるのに、わざわざ「人間」という言葉も作ったところに日本人の閉鎖性があらわれていると。人と人の間、つまり世間ですよね。世間に住んでるのが人間で、世間からはずれているのを非人とか外人とか呼んじゃうんだということでした。たしか。

無題

ありがとうございます>>all。

それほどこっち関係に詳しいわけでもない(いや他だってそうですが)のですけど。
やっぱり<自分たち>とは違う「モノたち」を追い払うことで
自分たちの安寧を保っているのだろうという気はします。
ただ、その<違い>は非常に恣意的に決められていること。
「村八分」という言葉や「部落」という言葉もありますが。
現代で一番端的に<違い>を作っているのは「いじめ」なのかもしれないな、と。

シャーマンたちとの違いについても、いずれ・・・。

  • 2005年02月06日日
  • URL
  • say_say_say/
  • 編集

無題

はらへりまくり〜
今日はもういいやヽ( ´ー`)ノ
ぶっ続けですね
掃除本格化のために買ったのでつか?
けけけけけけけけけけけけけけけけΨ(`∀´)Ψ

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