02.04.03:54
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11.13.20:29
テサロニキの街中で新しいもの/古いものを問わず多くの教会に出くわした。 かの地の宗教はギリシャ正教会が中心。 ガイドブックによれば、街なかで方角がわからなくなった時に教会が役立つという。 入り口が西、祭壇が東と決まっているのだ。 見知らぬ土地では迷うのがお約束になっている僕だが、その「迷うこと」自体を楽しんでいるので、お世話になることはなかった。 無宗教な日本人である僕が教会の中へ立ち入るのは、真摯な信者の人たちへの冒涜のような気がし、中を覗くこともしなかった。 街中を当然のように闊歩する、<ラーソ>と呼ばれる黒衣をまとった聖職者たち。 聖人や天使たちを描いた聖像(イコン)の複製品を売る商店。 教会の中までは入らなくても、道角にある祭祠(と言っていいのだろうか?)に入り、祈りを捧げ灯りをともしていく人々・・・。 <宗教>と考えると重くなる。 人々の生活の中に空気のように存在する、「なくてはならないもの」なのだろう。 写真は、テサロニキから少し離れた景勝地でみかけた、小さなイコンをまつった祠(?)。 今回のタイトルは、11月19日より公開される奇談の原作、「生命の木」(諸星大二郎)の中のセリフ。 ギリシャ正教会を含む「東方正教会」に関しての国内サイト集はこちら。 東方正教の認めるイコンを描くためには、きちんとした勉強が必要なのだという。 日本でおそらく唯一(らしい)の女性イコン画家として山下りんがいた。 ギリシャ正教会の<聖地>とされるアトス島は、1406年以来現在にいたるまで女人(どころか動物の牝も)禁制。 時代錯誤な・・・と思われるだろうか? そうではないだろう。 彼の地にて、修道者たちは神の世界を守り、福音を具現しようとしているのだ。 男子禁制・女子禁制の話は、ジェンダー論と、そこから派生する様々な(そして独善的・我田引水的)議論にすり変えられていきかねないのでここでは避ける。 ・・・ホントウは今日の午前中にupしたかったのだが、9時から19時すぎまで仕事に忙殺されていたので今になった。 素直に明日の記事にすればいいのだが、すると<美>が崩れる(笑)ので・・・。 PR
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諸星大二郎を映画化! |
美・・・そんな法則があったなんて、、確かに綺麗です(笑) |
>>無宗教な日本人である僕が教会の中へ・・・・・ |
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