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日々是好日〜読書日記〜{Revised ed.}

ありとあらゆる本の読後感想。時に映画・旅・恋愛ネタなど。
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04.19.20:01

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12.12.23:27

<もの>に向ける愛

本に限ったことではないが、収集家の方は多くいらっしゃると思う。
服しかり、CDしかり、最近だとフィギュアや食玩など。
箱にしまいこんでしまうには忍びないと、なんとか「見せる」収納を考える。
自慢のコレクション、おそらく家人には理解してもらえなくても、それでも他人に見せたい、と思うのは性かもしれない。

しかし、ふと考えてみる。
火事や地震が起こったら、どうするんだろう?
盗難にあったら、どうする?

「同じものを買えばいいじゃないか」と普通のひとは言うのだろう。
でも、<自分の所有していたもの>は<今売っているもの>とは似て非なる物の事も多々ある。

「薔薇の名前」のU.エーコいわく、愛書家は「本の内容」ではなく「物としての本」を愛し、特定の版の本を手に取り、愛で、対話をする存在であるという。

今では言葉狩りのためにあまり聞かれなくなった「キチガイ」ということばは、こうした<蒐集家>にこそ送られるべき、最高の褒め言葉ではないだろうか。

今日の一冊。
「悪魔に魅入られた本の城」
(オリヴィエーロ・ディリベルト、晶文社)

十九世紀の二度にわたる火事で失われたはずのドイツ歴史家の蔵書が、二十世紀半ば、なぜか相次いでイタリアで発見される。そこにひそまれた流転の謎を追い求めたノンフィクション。

<もの>に向ける愛は、ひとや生き物に向ける愛よりも理解はされにくいかもしれない。
しかし、そこにも確固たる<愛>は存在する。
もしかしたら、ひとに対するものよりも純粋な<愛>かもしれない。

BGM.
Joujoushka by unbeltipo
outOnedisk KBS-DDCO-1006

今回のBGMにあげているunbeltipoは、今堀恒雄のユニット。
今堀の名前は、80年代〜90年代の「ティポグラフィカ」(DCPRGなどの菊地成孔らと組んだバンド)で記憶しているひともいると思う。
最近だと、アニメ寄りで「トライガン」や「ガングレイブ」などのBGM担当、さらには菅野よう子「COWBOY BEPOP」での<シートベルツ>としての方が有名か?
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無題

ノンフィクション!?気になりますー

実家に置いてあった本が浸水で全部捨てられて…しばらく茫然自失でしたが、一気にいかれるとなんか吹っ切れました(^^;;

無題

こんにちはー!(*゚∀゚*)

まさしく、その通り…。
私も、ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」、持っています。内容ではなくて「物としての本」…。
私は本を読むのが好きなんだ、と思っていたのですが、
本を集めるのが好きだったのかな〜?

  • 2004年12月13日月
  • URL
  • てるてるおママン
  • 編集

無題

私の場合、実用的な物しか集めませんね。
本はよほどのことが無い限り版には拘らないし、
CDは聞くため、ゲームはプレイするためにしか決して集めません。

実は自分は結構現実的かもしれません。

無題

所有物に対する愛着があればあるほど、買い換えはきかないものかも。

無題

コメントありがとうございます

物への愛は、ありますね
値段は関係ありません
100円そこそこの定規でも長年使ったものが
折れると、何かが終わった気がします
椅子にぶつかって「ごめんね」と謝ってしまったことがあります
痛そうだったので^^;

  • 2004年12月13日月
  • URL
  • 管理人S
  • 編集

無題

 こんばんは。

 ビブリオマニア。
 文盲でありながら、本を集めていた人がいたという話を思い出しました。

 CDを集めながら、どうせ墓場にゃ持ち込めないのに、と思ったりする自分もいます…。

無題

基本的に文庫にしか手を出しません。
やはり管理の面がどうしても。部屋が狭いのでものを保有する限界があるのが一番の理由ですね。

カウボーイ、ガングレイブもトライガンも全部見ていたので、軽く親近感を覚えました。

無題

こんばんは。あしあとからお邪魔しました。
ミニチュア物が好きで沢山持っています。サイズがサイズなのでもちろん役には立ちません。
興味ない人々にはただのガラクタなんでしょうが、誰にもあげられません。
では、また。

  • 2004年12月13日月
  • URL
  • 猫のきち
  • 編集

無題

ありがとうございます>>all。

figaro様のコメントにもあるとおり、
「どうせ墓の中までは持っていけない」
ものなんですが(苦笑)。それでも集めてしまうもの。
ま、持っていけないのは現ナマだって一緒ですから(爆)。
唐沢俊一氏の本の中に
「古書マニア、というのは病気で、その唯一の薬が<本を集める>ことなのだから、多少お金がかかるのは仕方ない」
てな文章があり、溜飲を下した覚えがあります。

  • 2004年12月15日水
  • URL
  • say_say_say/
  • 編集
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